今回の『ドギーパラダイス!』にも取り上げましたが、急遽引越しをしなくてはいけないことになっていました。正直本当に大変な日々になっていました…。
これはニューヨーク市にはなんとも良くある話らしいのですが、うちの大家さん、やってはいけないことをやっていたわけです。市に黙ってアパートを貸していたと…。そして誰かに密告されて市の調査が入り、すごい額の罰金支払いに、出廷に、アパート使用禁止命令。ニューヨークでは同じようなことをしている大家さんが星の数ほど居るらしいのですが「赤信号、みんなが渡るから一緒になって渡っても良し」ではないですよね、やっぱり。それで事故しても誰も責めれない…。やってはいけないことはやってはいけない!というわけです。
まあ、大家さんも「まさか…」と高をくくっていてこのはめで大変は大変なのでしょうが、なんといっても大変だったのは住人だったわたしたち。全く引越しの予定などないのに突然「申し訳ない。出て行ってもらわないといけなくなった」と言ってこられたときには目が点、頭がパニック状態でした。
犬、そしてピットブル系を連れての家探しがどれほど大変かを痛いほど知っているわたし。その大変さで捨てられてくる犬、ピット系を毎日見ているわたしです。困りました…。
何軒回ったでしょうか…。20軒は見たかもしれません。犬、ピット系OKですよ!っていう物件はわたしがどう頑張っても住めそうにない物件。あ!いいかも。と思ったら、大きい犬は駄目だったとかピット系は駄目だとか。
一度は管理人さんが大型犬と聞いて連れてきてと言って来たのでノアと出向いてみると、見るなり速攻で却下。「わんちゃん自体はフレンドリーみたいだけど、うちのビルの保険会社がいわゆる危険犬種に属する犬を入れたら保険をキャンセルしてくるから無理だ」と。横にいたおやじは「犬を処分したら?そしたらうちに入ってこれるよ!」だって。「家族を処分はできません!何を言ってるんですか!」と鼻膨らませて怒りながら退散しました。
電話で犬種を聞いてきた管理会社もピットと聞いて「あ、それ子供を襲う犬だから駄目」と。うちの犬は子供なんて襲わないし、犬種が子供を襲うのではなく無責任な飼い主に飼われてる犬が襲うのだ。うちの犬に会ってくれ!といいましたが無視。
本当に大変でした…。
いやあ、家の件でばたばたするとストレスレベルがすごくなるというのは何度も経験済みですが、またまた痛感しました。
仕事で何か問題あってもストレスは溜まります。恋愛でも問題あってもストレスは溜まります。友人関係で何かあってもストレスはたまります。遠い日本の家族・友達に何かあってもストレスは溜まります。でも、「家」で何か起こっているときのストレスはすごいです。勝手に身体に支障を作って重病になっているとかしてしまっていましたから(想像で)。
やっぱりそれだけ人間にとって(動物にとっても)「平穏な家」というものが精神バランスを保つためにはものすごく重要なんだということをまたまた改めて実感。
約一ヶ月半、本当に疲れ果てた頃にすごくいい物件に出会えました。それもこの間の家から目と鼻の先。生活圏内は全く変えないで済む。ノアの公園も犬友ともバイバイしなくってよし!本当にほっとしました。そして、これこそわたしの運命共同体で11年半一緒に苦労も幸せも潜り抜けてきたジュリエットの助けだとつくづく感じられました。
弟分のピットブル・ノアを、そしてわたしを助けないと!二人が平和に楽しく暮らせる場所を!と一生懸命頑張って探してくれたようです。
契約書にサインした直後に引越しということになり、荷造りも何もしていなかったのですが、これもまた親切で働き者の引越し業者のおじさんたちが一生懸命頑張ってくれてスムースに終わりました。
5月中旬からノアとわたしの新しい家での快適な生活が始まっています。
リラックス~~~~
アイリッシュ・パブにうんと近くなったのでノアのお気に入りの店になりました♪