2011年9月27日火曜日

禅問答

ジュリエットが他界し、色々な方から連絡をいただいています。ありがとうございます。わたしとジュリエットの関係があまりに深く、濃かったので、「その時」が来たらわたしがどうなってしまうのだろうととっても心配してくれていた人がたくさんいて、でも、結構なんか気丈にやっているわたしをみて、すごく安心した反面、拍子抜けではないけれど、「え?」と驚いている人も多いかもしれません。

あんな大変だった日の夜にはシェルターに出向いて、テストやトレーニングクラスをニコニコと笑顔で頑張っていたし、とても心配してくれていた仲間に話した時も、仲間たちがしくしく涙しているのを「大丈夫」と持ち上げたり…。『犬を知る!』では老犬との生活とその最期についても記事を書きこなしたり…。新天地で水を得た魚のように張り切っていたり…。

実は今日も記事を読んでくださった方で、ご自身もペットロスを経験された方から「どうしてそんなに冷静沈着でいれたのですか?」との質問を受けました。

…冷静沈着、ではないと思います。

本当のところを言うと、毎日禅問答ですね。

問いを投げては、見つからない答えを一生懸命に考える。見つからないと思っていても、その答えはいつか見つかるとも思っている。実はもう頭ではしっかりわかっている答えを、こころがまた問い続ける。そんなことの繰り返しが延々と続きます。過去にさかのぼり後悔したり、先を見ては怖くなったり…。自分に疑問を持ったり…。ジュリエットのこと、頭がぐるぐるしています。こころもしくしくしています。

人生は自分でシナリオをあらかじめ書くことができません。次に何が起こるかわからない。ちょっと先のこと予測していたけど、蓋を開けてみると予想外のことはたくさん起こります。

だから、ひとつひとつ。一日一日。それなのかな…と禅問答の中で考えたりしています。

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