2011年5月1日日曜日

チャリティー魂

わたしの中で、「これぞチャリティー魂!」というエピソードがあったので紹介します。

昨日4月30日(土)、マンハッタンの各所で49日法要を兼ねたNY日系ライオンズクラブ主催の東日本大震災のイベントがありました。わたしは残念ながら参加できなかったのですが、少し前に「グランドセントラルステーション、ユニオンスクエアー、タイムズスクエアーなどで、再度街角募金活動。大震災の起った午後2時46分に参加者全員で黙祷。という計画をしています」というメールをいただいていました。

さて、前夜になって再度メールが入りました。

そのメールには、「急遽の変更で今回募金で集められた寄付の50%を南部の竜巻で犠牲になった方々に送る方針でいくという決定をしましたのでご了承ください」と書かれていました。

そのメールを読んだ瞬間、本当に感激しました。そして「これぞチャリティーの真髄!」と思ったんですよね。すぐに関係者の方にその気持ちもお伝えしておきました...。

チャリティーというのは、“助けれらる力があるものが、助けを必要としているものを助ける”ということだと思います。そしてそこには何のバウンダリーもあってはいけないと思うのです。時々チャリティー活動なのに「あちらじゃなくって、うちにお願いしますよね。」という態度の人がいますが、わたしは基本的にそれは真のチャリティーではないのでは...と疑問を抱きます。

シェルターでもそうなんです。「うちの動物をアダプトしてくださいよね!」的考えの人がいます。もちろん愛着を感じる自分達のシェルターの動物をアダプトしてもらいたい!という強い気持ちがあるのも事実。その家族がとっても素晴らしい家族なら尚のこと...。でも、たまたまその家族が探している動物がうちのシェルターに居ない...。他のグループなどを紹介したりして、他でぴったりの動物をみつけた!それはそれで超素晴らしい!と思います(実際にそういうことちょこちょこあります。「今回は他でこんなわんちゃん見つけて家族で大喜び!」とかってメールを戴いたりします。)その時はチャンスを逃したような感があっても、きっといつか同じことがまわってくると思うのです。それにたくさんで力を合わせば、それだけたくさん助けられる!ですよね。

What goes around comes around...!

街角募金をしていた時もちらちら聞こえてきたのが、「カタリーナの時でも他の時でも日本には一杯助けてもらった。今回はこちらが助ける番!日本は今わたしたちのヘルプがいるんだ!」というような言葉でした。

先週アメリカ南部で、大恐慌時代以来最悪の竜巻がこれでもか、これでもかと各州を襲い、多くの方が命や、家族、持ち物全てを失いました。

そんな中いち早くその事態をキャッチし、それでは彼らも支援しましょう!と急遽の決断をしてくださったライオンズクラブの幹事のみなさまに敬意を表したい気持ちで一杯になりました。

シェルターのスタッフ・ボランティアのアメリカ人たちもこの話を聞いてこころの底から感心しているのがわかりました。

そして、日本人であることがとても誇りに思えたのでした。

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