ここ東海岸、今日はひさしぶりに「夏」を思い出させる陽気?熱気?うれしい♪ というと日本のみんなに反感買いそうですが、東海岸の夏は本当に素早く去ってしまい、最後の方ず~んと淋しくなっちゃうので、たまには「夏」を甦らせて楽しませてください~。
ところで、師匠のトレーナーが3人目の子供の出産間近になり産休に入ったので、これからはわたしが一人でグループクラスを担当することになりました!やり~♪ 今までも彼女が休んだり、他のことをしないといけない時は、時々ピンチヒッターで教えていましたが、これからしばらくは「レギュラー担当」。わくわくです。マイ「クラス出席表」と「内容詳細フォーム」なんかも作って張り切ってます!へへへ。
さてさて、第一夜。
「生徒」さんは、5人。その中におばあちゃんが一人。きっと80代でしょう。背中もえび状態。手も震えます。でも、がんばる!って気持ちだけは誰にも負けません!そのガッツは素晴らしい!でも、やっぱりあのお歳で他の人や犬と一緒に混じって色々やるのは無理???
おばあちゃんのパートナーのわんちゃんは10歳になる超人懐っこい可愛いプードルのCoCo君。 まず5人を半分にして、部屋の両壁に一列ずつに並んでもらい、向かい合ってもらいました。おばあちゃんに「ここがあなた達のスポットね」と誘導してもそこにじっとしてくれない~~。ちょこちょこって角の方に行ったり、隣の人の方に寄って行ったり。「STAY!!!」って叫びそうになりました(苦笑)
片方の列は待機してもらって、もう一方の列だけ前進。Uターンしてまた元の位置に戻る。あれ?おばあちゃん一緒に動いてる。あ、こっち側から前進してる人と犬とぶつかる~~~。こわい~~。「あの、そちらの列は待機ですよ。号令かかるまで待っててくださいね。」「あ、ごめんなさいね~」とおばあちゃん。
今度はおばあちゃんの居る側の列が前進。Uターンで元の位置に戻って、犬を”Sit”もとの位置に座らせておしまいと思えば、おばあちゃんは何度も何度も行ったり来たり。前まで行って手を引っ張って元の位置に戻ってもらいました~~。ねえねえ、しっかり説明と号令聞いててね...と心の中だけで言いました。
「さ、今度はSit&Stayやってみましょうか」。まずデモンストレーションをして、一つ一つの動きを説明しながら見せるのですが、おばあちゃんは一緒になってやってしまいます。「とりあえずは見ていてください」「あ、はいはい」と言いながらもじっと見ているということが出来ないのですよね。一緒にやっておかないと不安なのでしょうか?こっちは半分「もういいや、好きにしてください~~」って感じです。
「では、次はみなさんの番!今見たとおりにSit&Stayをやってみましょう!」他の生徒さんたちはパーフェクト!あれ?おばあちゃんのパートナーCoCo君ぴょんぴょん飛び跳ねてるし...。「とりあえずSitだけでもやってみましょう。じっと座ってられるようになったら、次のStayに進みましょう」何度やっても無理。よし!これは超訓練されているやりやすい犬をパートナーにしてあげたら出来るかも。そしたらおばあちゃんも少し自信がつくかも!と従順でトレーニングの行き届いた犬2匹をトライしてもらいましたが、結果は惨敗。他の人となら完璧になんでもこなすその2匹も、一匹は途中でどへ~と寝そべってしまい、もう一匹(中年のビーグル君)はわんわん、わんわんと唄い始めてレッスンにならない。おばあちゃんは、そんなわんちゃん達が超可愛いようで、孫とでも遊んでるよう。これだ~~。犬は遊んでるとしか思ってない~~。レッスンのレの字も通じ合ってない...。くくく...。
わたしがおばあちゃんにばかり気を取られると、他の人たちが手持ち無沙汰になってしまうので、両方への対応が大変。おばあちゃんを放っておくととんでもないことになってるし...。だからと言って個人レッスンしてしまうと他の人はぽか~ん。いや~~~グループレッスンは難しいですよ...。みんなのレベルがぴったり一緒ってことはまあないだろうし、個性もあるし、説明しっかり聞いてくれる人、全然耳に入ってない人...。これからほんとすんごい勉強だってあらためて思いました。
しかしわたしは一度も「きれる」こともなく(切れたら駄目ですよね!ははは)、なんとか一時間ちょっとを切り抜けました。 Patience is a virtueという文字が頭を何度も駆け巡ってました(笑)。でも、こっちも超必死だったんだけど、あまりにもおばあちゃんが面白過ぎて、実はお腹の中ではけらけらけらけら笑い続けていたのでした。
おばあちゃんに「じゃ、また来週ね」と言うと「そうね。考えとくわ」と言われてしまいました~。
来週も来てよね!そしてまた大笑いさせてください!
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