さてさて、JFK空港に降り立った瞬間にすっかり「アメリカ人」に戻っていました。そして家に着いたら日本に居たことは「夢?」と思うように一気に元の世界に戻りました。
アメリカ生活が人生の大半になってきた今、日本に居たわたしは「大阪弁が上手で、東洋人だけど、どこか変な異邦人」だったと思います。他人から見ても、自分の感覚でも。
日本人しか居ない大群(当たり前なんだけど)がなぜかちょっと恐怖?に感じました。そんな時に外国人を見かけるとほっとしていたわたし。面白いですよね。あちらに「自分のチーム感」を見つけていたようです。
日本のちょっとした「きまり」というのかルールにまごついて戸惑うことは多々。地元で大人気のパン屋さんに行き食パンを買う時、何枚切り?何斤?とかいう意味がちょっとあやふや。朝焼き上がったほかほかパンをおばさんが「どうします?」と聞いてきて、「えっと、一センチくらいの厚みかな?」「え?一センチだったら10枚切り?」と驚かれ「いや、家で食べてるのは10枚も入ってなかったと思います…」と。で、6枚切りと判明。母に話したら「絶対パン屋さん、変な人やなって思ってたで」と。
歩いてる時でも、自転車に乗ってる時でも対抗してくるものは右によける。するとみんな???「困る、困る」と言った感じでしょうか?意識して左に行くようにしても、とっさの時はやっぱり右。そしてちょっとでもぶつかりそうになれば「すみません」の連発。Excuse meを訳してますね。完璧に。
周りのみんなと挨拶や表現の仕方もちょっと違う…。近所のおばさん、おじさんたちにも会釈じゃなしに、手振って「さいなら~」とかやってるし。これ小学生とかは嬉しかったみたいでみんな手振ってくれたけどね(苦笑)
父と一緒に「見守り隊」に参加。地元の小学生。
言葉も一杯忘れてる…。でも、大阪弁は帰るまでにはまた完璧にマスターし直したぞ!言っておきますが、アメリカで大阪弁話す機会がほとんどないのです…。
これはアメリカでついた「変な」癖。わたし、日本で大阪弁を話していた人たちとしか大阪弁を話せない身体になってしまったのです。アメリカで出会った人が関西出身とわかっていても、大阪弁が出ない…。コードスウィッチんグしてしまいます。なので大阪に入ってからも、しばらく見ず知らずの人とは大阪弁が話せず、道を聞くのも、自販の使い方を聞くのも、店で値段など尋ねるのも全部標準語。なんででしょうね。大阪弁は大阪のわたしを知ってる人とだけの言語になってしまったというわけですな。変。(あ!例外があった!カリフォルニアで知り合った関西人とは大阪弁が話せる!)
大阪弁にあれだけ「生」で触れられたのはまじ超久々で、最初はもう笑いが止まりませんでした(失礼?)。自分も話すくせに人が話してるのを聞くとなぜか全部お笑いの世界。
一番カワイイのが子供の大阪弁。子供が大阪弁を話してるのが不思議で不思議で仕方がない。そして上手すぎ~~~って大阪弁しか喋れないんだろうけど。それがむちゃくちゃ新鮮でカワイイかったのです。
超悪趣味な大阪のドンキ
とにかく久しぶりの日本は、見るもの聞くものすべてが新鮮で、最初から最後まで「知ってる土地」に海外旅行に来た気分でした。
やっぱり本当に「異邦人」なのかな…。多分、昔、あの曲を十八番にしてたからやわ。
>日本で大阪弁を話していた人たちとしか大阪弁を話せない
返信削除この感覚興味深いね!
CAで知り合った関西出身者とは大阪弁喋れるというのもおもしろい。
他の地方出身者でもそうなのかな?
機会があったらリサーチしてみたら?
言語学を勉強してたことがあるので
返信削除このテーマについても一杯ほじくり返したいような
ことがある!ある!言葉と文化と人間の関係は
面白く深い!
観察によると、アメリカ在住の日本人で関東以外の人は
基本的にみんな標準語に変わってる。でも中でも全く
言葉を変えないで通してる人もいて、でもそれはすごい
パワーがないと続かないということは自分でも実感。
それは関東に引っ越した志穂も言ってたよ。
わたしも子供の頃から言語関係に興味・関心があるわ。
返信削除実家にあった世界各国の風景や風俗をグラビアで紹介していた全集覚えてる?
巻末のその国の言葉のページを読むのが好きだった。
>基本的にみんな標準語に変わってる
言葉って生活するためのツールやもんね。
社会と関わってると変わっていくのが自然だと思うわ。
そうそう。あれで「セルフ外国語レッスン」してたもんね(笑)
返信削除まさしく!言葉は必要じゃないと習得しないよね。痛感。
大阪弁→標準語になったのは、仕事の場で「通じてない、
これはやばい!」と感じたから。後、圧倒的に関西人以外
人口が周りに多く、そこで一人関西弁を続けるのはある意味
疲れることを体験し、自然に必要な方を習得していったと。
今回志穂とも話してたけど、さんまとか関東でも、一人でも
全くあのこてこての関西弁(奈良弁)続けられるってすごい!と
ある意味感心してました。あれはなかなか力のいることです。