アニマル・シェルターの業務に携っていると、何も今に始まったことではないのですが、またわたしはカンカンに怒っています。
日曜日、シェルターがオープンしたばかりの午後1時頃。その日に行われるドギー・パレードの打ち合わせに...とフロント・デスクに行きました。すると、50代後半かな...そのくらいの年齢の普通の感じのおじさんがフロント・デスクの人たちとなんだか真剣な顔つきで話しています。レセプショニストのダニエルがわたしの名前を挙げて、こちらをちらっと見たので、会話に入りました。
話を聞いてみると、そのおじさんと、成人してるけど同居の息子は、一年半前に一匹、4ヶ月前にもう一匹、2匹の女の子のピットブルをうちのシェルターからアダプションしています。4ヶ月前にアダプトされたわんに関してははっきり覚えています。
先日、裏庭から外につながるゲートが開けっ放しにされたままになっていて、庭で遊んでいた二匹は「よし!」と外に探検に出てしまったらしいのです(飼い主は、庭に遊ばせてる間も監視していない)。そしてお散歩中の小さいシーツーに襲いかかり大怪我をさせてしまいました。そのシーツー、幸い命は助かりましたが、大怪我で手術までしたとのこと。可哀相に。飼い主も超恐怖だったでしょう。
警察沙汰になり、おじさんの犬たちは家で隔離させられているそうです。その事件の後、近所の人たち全員からものすごい冷たい目が襲いかかってきてるとのこと。
ここまで聞いていて、悲しいけれど、まあたまにある話だし、わたしたちはてっきり、このおじさんはシェルターにアドバイスや助けを求めに来ていると思っていました。
そこでわたしたちはピットブル専門家のトレーナーのインフォメーションや、他のベテランでパワフルな犬種の問題もトレーニングもこなすトレーナーのインフォメーションなどを渡し始めたり、相談に乗り始めたりしていました。
わたしも自分自身の経験から、ピットブルの飼い主になるという人、またはアダプトしたすぐの人にいつも話す「ピットブルの飼い主は人より面の皮が厚く、精神的にタフでないとやっていけないですよ。でも自分がしっかり責任ある行動をし、やることさえきちんとやっていれば周りは理解と尊敬を示してくれるから、それがピットブルという犬種の飼い主の責任で、ピットブルにしてあげることじゃないかと思いますよ」と話したところ、「ぼくはそんな飼い主でいる気はないや」と。「え?」でした。
話をどんどん聞いていくと、成人した息子は家を出て行くと。なので犬たちの世話のヘルプがなくなる。それに、家の中は犬たちが荒らしまくってぐちゃぐちゃにされていると(どのくらい運動させているんですか?の質問にノーコメントでしたね)。で、次の話が出た時にわたしはぶちっと切れました。「実は、最近付き合いだした新しいガールフレンドはあんまりその犬たちのこと好きじゃないし、僕も彼女と外に出ることが多くなったから、時間がないんだよね。人生とか生活って変わるじゃないですか。だからもう犬への時間がなくなってしまって...。そこにこの事件。もうお手上げかな」と。
ぎ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!
火山爆発するくらいの怒りでした。わかりますよね。
でも、なんとかかんとか抑えに抑えまくって。でも切れてしまってますから...。「で、どうしたいんですか?」との質問に「シェルターに戻したいんですよ」と。シェルターに戻すと、「Bite Case(噛み事件を起した犬)」というレーベルが貼られるし、戻ってきた犬ってレーベルも貼られるし、一番最悪なのは噛んだピットブルというレーベルが貼られます。
もう怒りの鉄拳だったわたしは「もし息子さんが誰か噛んで事件になったら、息子さん手放すんですかね?犬も一緒でしょ。一度家族の一員にすると決めたら飼い主が最後まで責任をもつのが当然じゃないですか?大変だけど色々道はありますよ。誰の人生でも変わることはありますよ。それでもみんな上手くやりくりつけて頑張るんだし、それが「家族」じゃないのかな。それだけじゃ理由にならないですよね。」と言うと「もうこころは決まってるんですよ。あの犬たちの面倒を見る気はないから...」と。
離婚して一人ぼっちで淋しいときは犬に頼り、エンタテーンしてもらい、でも、いざ新しい彼女が出来たら用無し!な、な、な、な、なんと自分勝手なんですかね!!!!命をおもちゃにしてはいかん!!!!!もうぶちぶち切れ。
でも、「先なし」と分かったので、これ以上ぶちぶち切れで接すると、もっとすごいことになってしまうかもで怖かったので、そこです~っと退散しました。
その後少しして、フロント・デスクに行き「どうなったの?」と聞いてみると、また火山の再爆発!!!!本当は今日にでもシェルターに戻したいところが、戻すための手数料の額を聞いたとたんに引きまくって、家に帰ったとのこと。今隔離期間なので手数料が高く、隔離期間が済むと安くなるので、安くなる日まで待つ気だろうとフロント・デスクの人たち談。
もう呆れまくって、怒りまくって、切れまくりました。血圧あがる~~~~~(爆)
なんで人間ってこんな勝手なんだろう...。命をおもちゃにしすぎ...。
こんな感じのエピソードなら万とあります。本当はHappy♪Happy♪な話だけだったらいいんだけどね。
でも、諦めたり、遮断してしまってはお仕舞いなので、わたしはひたすら頑張りますけどね。
そりゃキレるわ。でもびっくりするような事いう人は確かにいますよね。それでもよくぞそこでこらえたわー、まほさん!こういう時はどうやってその怒りを発散させるんですか?私は食います!はは!
返信削除うわははは。いのりさんのコメント読んで思わず噴出してしまった!
返信削除ごめんなさい。面白すぎる。でもわたしも食います!やけ食い!
飲むのはハッピー♪な時しか飲みたくないので、絶対飲まないな。
後は人にぶちまけまくる!
あそこにいて一つ一つに切れてたら血圧異常値になっちゃいます。
なので、なるべく素晴らしく、こころほのぼの~するエピソードを
見つけてそれで「洗浄」してもらいます。
関連?でというか、いのりさんにメールしようと思ってたの。
昨日うちのシェルターでコンパッション・ファティーグのセミナーが
あって、すごく勉強になりました。これはまたBurnoutとは
違うんだよね。医師・看護婦・ケアテーカーとかアニマルの世界に
いる人たちが必ず体験する症状というか...。
その中で、ひどくならないために...のサジェスチョンの中に
ジャーナルを書いたり、責任もてる範囲でやれてるなら
Blogとかに書いたりするってのも入ってました。