2011年6月1日水曜日

涙ぽろぽろ...

先週の土曜日、朝から何かと大忙しであっちやこっちに出ていて、ほっと家に戻ってメールをチェックしたら、シェルターのグランマ、グラディスから一通のメールが。「Maho、ボランティアのマイクが亡くなったって聞いたけど、Mahoは知ってる?他のところからニュースが入る前に知らせておいた方がいいと思って...」と。わたしの頭の中には???マークが浮かび上がっただけ...。「何言ってるの?マイクが死ぬわけなんてないじゃん。バケーションからるんるん戻ってきて、でもシェルターに来て犬たちの顔みて嬉しかった~ってメールはいってたじゃん!おばあちゃん!え?」と思いながらも、こんな変な冗談を言う人は居まいし、まさか誰かがグラディスを担いでるとも思えない。何が起ったの???

グラディスに電話してみました。

木曜日の夜中に心臓発作だったらしいです。51歳の若さでした。健康には超気を使っていたし、いつも元気で前向きな姿勢で、人生楽しんでます!って人でした。心臓発作であの若さで突然死なんてことからかけ離れているようなマイクだったのに...。

それからのシェルターはもう大変なことになっています。

実は彼がボランティアを始めたのは最近で、半年過ぎたくらいなのですが、4年前にピットブルミックスの男の子、Lucaをアダプトしてくれて、なんとわたしがアダプションのカウンセリングをしました。それから時々Lucaの写真と近況を送ってくれて、彼もわたしと同じ町に住んでいたし、たまの交信をしていました。でも、しっかり顔を覚えてなかったわたしは、去年の暮れに新しいボランティアのオリエンテーションでやって来た彼に「Maho! マイクだよ!Lucaのパパ!」と言われた時に「え?そうだったっけ?」というような顔をしたひどい奴でした。

いざボランティアを始めた彼はいきなりから本領発揮で、大活躍でした。月曜のトレーニングには必ず顔を出して、犬のハンドリングと行動学を一生懸命学んでいました。そしてあっという間に習得していました。仕事の合間に時間を見つけては毎週2-3日きちんとスケジュールを決めて、黙々と、いや、超うきうきとわんたちと時間を過ごしていた彼でした。

ものすごく人当りがよく、誰とでもすぐ打ち解け、仲良くなれる彼は「新人」にも関わらずみんなの人気ものになっていたし...。もちろん犬の中でも超人気ものでした。彼の犬への愛情は、ケネルを歩き一つ一つの犬舎に立ち止まって声をかけている様子を見てるだけでどれだけ深いものかすぐ分かりました。

うちのシェルターでのボランティア活動が生活の、人生の一部になりかけていたようなそんな時に起った悲劇です。

みんなを盛り上げたりするのもとても上手で、ドッグチームのネット掲示板でもよくみんなを上手く褒めて盛りたててくれていました。わたしが担当している統計のリポートも、毎週掲示すると「これは助かるし役に立つ!ありがとう!」とよく言ってくれていました。

バケーションに行く前に、そのネット掲示板に「このグループの一員であれることが本当に嬉しく誇りに思ってます」と書いてくれていたのを思い出します。

日曜にシェルターに行った際に、その統計を取るために備え付けているホワイトボード、誰がどの犬とどれだけの時間を過ごしたかということをイニシャルと時間を欄に書き込むのですが、情報をゲットした後、ボードを消さなくてはいけなかったとき、「MD20」とか「MD40」とかって書いてる彼のイニシャルがどうしても消せなくって、思わずボードの前でしくしく泣いてしまいました。

こんな気持ちになっているのは他のスタッフもボランティアも全員同じで、そのネット掲示板でもマイクのことを「未だに信じられない」「またひょいって顔を見せる気がする」「あんないい人がどうして・・・」というようなメッセージがどんどん書き込まれています。

この理由つけられない悲劇にボランティアの一人が「あんなに犬のことが大好きでホームレスの犬たちを助けることに情熱を燃やしていた彼だったから、天国に送ってしまったたくさんの犬たちを世話し、トレーニングすることに使命を感じて天国に行っちゃったのかもしれない...。今頃そんなわんたちと一緒に汗流して頑張ってるよ」と言いました。

シェルターのマネージメントから「マイクの人生と情熱とシェルターでの活躍を褒め称えるために、シェルターの庭に木を植えて、盾を飾ろうということにしたよ」とさっきメールがありました。

未だに悲しくって気がついたらぽろぽろ泣いているわたしですが、彼から教えてもらったもの、彼と少しの間でも一緒に一つの目的に向って頑張れたことに感謝して...。彼の分も地上でもっともっとわんたちのために頑張り続けます。

M, You always do an excellent job!!!と言ってくれていた彼の言葉を裏切らないように。

3 件のコメント:

  1. なんと言っていいかわからないけど
    MAHOのショックと悲しい気持ちわかります・・・
    マイクさん、奥さんはいたんだろうか?
    こんな訃報に接するとつい自分の身に引き寄せて考えてしまいます(T_T)
    ご冥福をお祈りします。

    返信削除
  2. こういうの辛い~。辛すぎ。ひしひし。
    惜しまれる人ほどあっという間に去って
    いってしまう気もする...。なんでだろうね。

    返信削除
  3. ご冥福をお祈りします。
    昨年・一昨年と私も若くて元気な働き盛りの友人(奥さん子供もあり)の突然の死に遭遇しました。
    しかも関東に来てすぐに駆けつけられなかったもどかしさ・・・
    最後に交わした言葉や出来事が忘れられないよね。
    ホワイトボード消せない・・判るわ~~
    マイクの分もシェルターでがんばってね!
    (言われなくてもそうしそうやけど(笑))

    返信削除