2011年8月29日月曜日

Food Inc. (2008)



週末に東海岸全部をつっきる大型ハリケーンが襲来していたので、この週末は電気が通じる限りは映画を一杯観るぞ!とはりきって(?)テレビの前にDVDを山積みしていたのに、結局そんなたくさん観ることが出来ませんでした。あ、でもDVDでなくってHBOでやってたHilary SwankとSam Rockwellの『Conviction』も観たぞ!本物のあの兄妹がテレビインタビューされていたのも覚えている。おにいさん、Sam Rockwellに演じてもらって超ラッキー?全然違うし。ははは。いい映画です。



この週末中に必ず観ようと思っていた『Food Inc.』。実は間違い。ずっと躊躇してたけど、今回観ようと思った映画は本当は『Fast Food Nation』でしたが、貸りて来たのが『Food Inc.』。Greg Kinnearの名前が載ってないからおかしいなって思っていたら、単に間違いでした(苦笑)



Food Inc.の中で語ってることのほとんどはすでに得ている情報。でも、時々こうしてリマインダーで痛い現実のパンチを浴びるのは絶対大事。人間は都合いいから、痛いことは頭の隅に押しやっちゃいますからね…。映画の中で、「お!」って新たに教えてもらって「よし!」と思ったひとつは、大好きなFast Foodやさん“Chipotle”が「ああいう店」で「あんな創設者」だったのかと知って大発見だったことかも(これはDVDのスペシャル・フィーチャーにあったのかな)。これからもChipotoleなら安心して食べれるな。よしよし。美味しいからね♪

学ぶものは山ほどある映画だけど、何が気にいったかというと映画の作り方かなと。個人的にはもっとブラックユーモア的に作るドキュメンタリー(マイケル・ムーアとかMorgan Spurlockなど)の方が好きだけれど、この映画の話の持って行き方は効果ある!と思いました。最初からずっとばんばん「もう無理なんじゃない…」「こんなんじゃ希望持てないんじゃない…」「世の中のシステムって…」と徹底的に落とされます。でも、それも重要かなと。そこらでしっかり叩かれておかないと、酷さを認識しておかないとと思うので、この持って行き方は◎

しかし、途中にSustainable Farmingを実践しているバージニア州のPolyface Farmのお話や、ここ最近大型スーパーでもばんばん商品が見られるようになった(わたしがそう気がついただけ?でも、最近にして大進出を成し遂げてると思ってるのですが…)Stonyfield Farmのお話があり、わたしはこれがすごく超超超重要なメッセージだと思いました。「本来あるべき姿」の実践例と「解決策」を見せてくれるんですよね。最初に叩きつけられる醜い事実。どう頑張っても革命は無理なんじゃないの?と思わされるところに、この実践例。無理じゃないんですよ。Stonyfield Farmの最高責任者さんのインタビューで、「そうそう」とうなずきました。

巨大企業Walmart(個人的には一生買い物しないって決めてる)がStonyfield Farmにアプローチ。商品を是非Walmartで販売したいと…。契約まとまります。Walmartの連中がFarmを訪問した際に、奥さんと一緒に「うちはWalmartで買い物したことないんだよね」と将来のビジネスパートナーに堂々と言ってみせるあたりは「えらい!」と思いました。で、映画製作側が「Walmartに商品だすなんて矛盾してるというか抵抗ないんですか?」と聞くと「いや、これがいいんですよ。」的な返答。そう。あんな巨大企業にバックアップさせていい商品をもっともっと世間に流す。それはとても賢い「革命の一案」だと思いました。

彼が「(この腐りきったフード産業システムの革命)無理じゃないと思うよ。タバコ業界をみてみなさい。あんな牛耳っていた業界も、市民の声が少しずつ浸透していけば、あんな風に崩せるんだから。大事なのは一般人が動くこと」と。

ビジネスって$$$のなることに焦点を置いて動く。だったらその単純なシステムを利用すればいいのだと思います。これは何に関しても共通しているのだけど、消費者がより賢くなって、大声でDemandする、行動する。そうすると$$$を追うビジネスは後を追ってくる。WalmartとStonyfield Farmの関係で、良い例を見せてもらって希望を与えられたと思います。


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