2010年10月6日水曜日

犬とダンスの共通点

一人立ちクラス第3夜、大成功~!(だったと思います)

先週、「オスカー女優になるのだ!」とアドバイスしたメリアンからメールが来て、「本当にありがとう。クラスとっても楽しんでるし、勉強させてもらってる。Mahoの教えるスタイルがとても好きです。自分もSubの教師だけに、教える難しさが分かるし(特に出来の悪い生徒が居る時の...)犬の扱い方だけでなく、教え方まで勉強になってます」と。お世辞でも、う・れ・し・い♪

クラス終了の時にみんなが「Thank you, Maho!」って本当に自然な笑顔で言ってくれるのが一番のご褒美なんですよね。

ところで、これはずっとずっとずっと前から感じていたセオリーというかなのですが、一昨日、クラスで色々なコマンドのテクニックを「左足を先、右足を先、それにはこういう理由がある...」という説明をしていた時に「なんかダンス習ってるみたい」と誰がふとコメントしたことで思い出したことが。

そう、パートナーと組んで踊るダンス。これ、犬との会話とすごく共通している!ってずっとずっと考えていたのです。

わたしはダンス関係が大好きで、色々やってきました(好きなだけで全然上手くはないですが)。一時アルゼンチン・タンゴに狂っていた時があって(笑)、ほんとよく踊ってました。(今でも是非復帰したい~!という気持ちは強いのですが、なかなか機会に恵まれず、でもまたいつか...。)で、タンゴなんですが振り付けが決まってるわけでなく、動きは全部リーダー(男性)の思うまま。フォロアー(女性)は男性の指示で、次々とステップを進め踊るのですが、その際に二人の間で「はい、次このステップね。次はこれ。じゃ、あれやっちゃおうか?」と言うような会話は当然一切ありません。全て、以心伝心ではないですが、微妙なボディーランゲージで「会話」をするわけです。軽く右に動かされたらあのステップ。後ろにドンと押されたらあのステップといった具合に。もちろんいつもその「会話」がスムース、100%というわけには行きません。お互いのケミストリー、リーダーシップ、テクニック、色々な要素でものすごく滑らかに行く場合と、ぼろぼろぐちゃぐちゃになる場合があります。

犬との「会話」もまさしくこれですね。人間と犬の間で「共通語」はありません。人間の話す「何語」犬は理解できません。いくつかのボキャブラリーを覚えてはいるものの、根本的には「言葉」で会話できません。犬との会話は、ボディーランゲージとエネルギー。ダンスの「会話」とすごく似てると思います。

クラスでもみんながしきりに犬のことを気にして、犬の行方ばかり見ていたり、犬にひたすら話しかけて誘導していたので、「顔を上げて、目はまっすぐ進行方向だけをみる。今は出来なくってもいいですが、そのうち横に居る犬が何をしているか、どんな精神状態でいるのかを犬を全く見ることなく感じられるようになってくださいね」とお話しました。信頼関係が出来、感覚・感情というものにもっと敏感になれたら難しいことではないと思います。

それで思い出しましたけど、『Shall Weダンス?』の中でも主人公のプリマドンナさんが言ってましたよね。「ダンスのパートナーとは絶対の信頼関係がいることを初めて学んだ」と。信頼関係がしっかり築けていると、お互いがツーカーに理解出来るようになり、もちろん言葉を交わさなくても、ボディーランゲージとエネルギーで「会話」が出来るようになると思います。特に犬とは「共通語」がないだけに、このスキルを発達させるのは難しくないはずだと強く信じています!

言葉なしで会話するって、わたしは素晴らしいって思うんですよね。

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